英女王がクリスマスメッセージ、国民に「相互理解」呼び掛け
ロンドン(CNN) 英エリザベス女王は25日、テレビを通したクリスマスメッセージで、意見が対立する相手にも同じ人間として敬意を払うことが、理解を深める第一歩だと訴える。
英王室が24日、メッセージの要旨を発表した。
エリザベス女王は中立の立場を守りながらも、「地に平和、人には善意」というキリスト教のメッセージは時を超え、今こそ必要とされていると強調する。
欧州連合(EU)からの離脱をめぐって英国民の分断が深まり、欧米各国でナショナリズムとポピュリズム(大衆迎合主義)が広がる時代の流れを受けて、慎重に言葉を選びつつ相互理解を呼び掛けている。
王室の発表によると、女王は専属デザイナーのアンジェラ・ケリー氏が手掛けた白いシルクのドレスに、夫フィリップ殿下から1966年に贈られた金とルビー、ダイヤモンドのブローチをつけ、バッキンガム宮殿の応接間から国民にメッセージを贈る。