米当局に拘束されたグアテマラ男児が死亡 原因調査へ
(CNN) 米税関・国境警備局(CBP)によると、中米グアテマラからの不法入国者として父親とともに拘束されていた8歳の男児が体調を崩し、25日未明に病院で死亡した。グアテマラ移民の子どもがCBPの拘束下で死亡したとの報告例は今月に入って2件目となる。
父子の身元は公表されていない。
CBPによると、男児はテキサス州エルパソの検問所から北へ約150キロ離れたニューメキシコ州アラモゴードの病院で死亡した。
24日に職員が体調不良の兆候に気付き、病院へ連れて行った。通常の風邪と診断されたが、その後発熱もみられたため、病院で1時間半ほど経過観察を受けた後、抗生物質と解熱剤を処方されて収容施設に戻った。
夜になっておう吐が始まり、再び病院へ運ばれたが数時間後に亡くなったという。
CBPが死因などを調べている。
グアテマラ外務省は25日の声明で、詳しい調査と男児のカルテ開示を求めた。声明によれば、男児は18日に父親と越境してエルパソにたどり着き、23日にアラモゴードの収容施設へ移送されていた。
グアテマラ移民の子どもがCBPの拘束下で死亡したとの報告例は、今月に入って2件目。8日にはニューメキシコ州で7歳の女児が死亡していた。女児は父親とともに、数千キロのルートを徒歩で北上して越境し、2日前に拘束されたばかりだった。遺体は23日にグアテマラに返還された。