金委員長、ベトナムに到着 2度目の米朝首脳会談へ
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は26日朝、2度目の米朝首脳会談が開かれるベトナムに専用列車で到着した。北部ランソン省のドンダン駅に降り立った金委員長に赤じゅうたんが用意されるなど、現地では歓迎ムードが盛り上がりを見せている。
金委員長と米国のトランプ大統領との会談は、ベトナムの首都ハノイで27日、28日の両日に行われる。昨年6月にシンガポールで開かれた会談に次ぐ2度目の顔合わせとなり、「北朝鮮の完全な非核化に向けた取り組み」をめぐる合意の成立に期待がかかる。
第1回の米朝首脳会談に対しては、北朝鮮側から核の放棄につながる具体的な行動を引き出せなかったとする批判の声が上がっていた。
金委員長は重武装を施した専用列車に乗り、2日半をかけてベトナム入りした。総移動距離は約4500キロ。到着する駅にはベトナム軍の兵士や探知犬が配備され、厳戒態勢で金氏を出迎えた。
この後金氏は、自動車に乗り換えてハノイまで約160キロ移動する。途中の道路では通常の交通がすべて封鎖されると報じられている。
朝鮮中央通信によると、今回のベトナム訪問には北朝鮮の対米交渉責任者を務める金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長や金委員長の妹の金与正(キムヨジョン)氏をはじめとする高位の当局者も複数同行しているという。