英労働党、EU離脱で国民投票のやり直し支持へ
ロンドン(CNN) 英国の最大野党、労働党のコービン党首は25日、欧州連合(EU)からの離脱をめぐって同党が今週中に示す提案が拒否された場合、国民投票の再度実施を支持すると表明した。
メイ首相の離脱協定案に議会からの支持が得られず、「合意なき離脱」の可能性が高まっていることを受けて、党指導部が決断を下したという。
これに対して与党・保守党はツイッターを通し、労働党が「英国民の意思を裏切り」、2016年に実施した国民投票の結果を無視して事態を振り出しに戻そうとしていると非難した。
労働党は今週、EUとの恒久的な関税同盟と単一市場との緊密な関係を維持するといった内容を盛り込んだ代替案を、議会で採決にかける構え。これが否決された場合、再国民投票に向けた法案修正を提案または支持するとしている。国民投票の形式や時期の詳細は定まっていないという。
EU離脱へのメイ氏の対応をめぐっては、保守党内部でも意見が割れている。メイ氏は26日、エジプト・シャルムエルシェイクでのEU・アラブ連盟首脳会議から帰国し、対EU交渉の進行状況を議員らに報告することになっている。