米朝首脳会談、合意なしに打ち切り 制裁解除が原因か

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2度目の米朝首脳会談は合意が結ばれることなく打ち切りとなった/Manan Vatsyayana/AFP/Getty Images

2度目の米朝首脳会談は合意が結ばれることなく打ち切りとなった/Manan Vatsyayana/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ大統領は28日、ベトナム・ハノイで実施した北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との第2回首脳会談の日程が突じょ打ち切られたことに触れ、北朝鮮が経済制裁の完全解除を求めたことが最大原因だったことを認めた。

トランプ氏は北朝鮮との拡大会合の終了後に急きょ設定された記者会見で「我々はその要求に応じることが出来なかった」と述べた。

金氏は27日の夕食会で将来的に核実験やロケット実験を行わないことを約束したとも説明。金委員長との関係は非常に心のこもったものであり、今回の会議は対立状態で終わったわけでなく友好的な雰囲気の中で立ち去ったと主張。ただ、3回目の米朝首脳会談の計画は現在ないとも語った。

また、「きょう何かに署名すべき事柄にはならなかった」とも指摘。「幾つかの選択肢があったがいずれも行使しないことを決めた」とし、「時には立ち去らなければならない。今回はその時だった」と述べた。

一方、ポンペオ米国務長官は金委員長は米側の要求に応じる準備がなかったと説明。北朝鮮側との話し合いで、米国にとって意味ある交渉内容に到達出来なかったと振り返った。

米ホワイトハウスのサンダース報道官はこれより前、今回の首脳会談に触れ、双方は合意事項の取りまとめに至らなかったと説明。声明で、この段階での合意はなく、関係する双方のチームは将来的な協議を楽しみにしていると語った。両首脳によるハノイでの会談は非常に良好で建設的だったとも指摘。「非核化や経済志向の構想を進めるさまざまな方途を話し合った」とも述べた。

CNNアナリストを務めるカービー米国務省元報道官は、双方の今回の首脳会議に対する期待値で大きな溝があり、決裂した可能性があると見立てた。米国の北朝鮮政策特別代表を務めたこともあるジョセフ・ユン氏は今回の首脳会議の結末について米側の準備不足が要因と分析した。

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