ビンラディン息子、アルカイダ指導者に台頭 米国務省
(CNN) 米国務省は2日までに、国際テロ組織アルカイダの最高指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者の息子、ハムザ・ビンラディン容疑者が同組織の指導者として台頭しており、潜伏先の情報提供などに報奨金100万ドル(約1億1200万円)を支払う方針を明らかにした。
父親は2011年5月、パキスタンの隠れ家を急襲した米海軍特殊部隊によって殺害されていた。この際に押収した証拠品の中にオサマ容疑者が息子をアルカイダ指導者に育てようとしていたことを示唆する内容のものがあった。
ハムザ容疑者の年齢は30〜33歳とされる。サウジアラビアの国営紙「ウム・クラ」は1日、政府が同容疑者の国籍をはく奪したと報じた。内務省に届いた王室の命令として伝えた。
米国務省は声明で、ハムザ容疑者はインターネットに音声や映像メッセージを載せ、米国や西側の同盟国への攻撃を支持者に呼び掛けていると指摘。父親殺害の報復のため米国への攻撃も威嚇しているとした。
同省によると、ハムザ容疑者は2001年の米同時多発テロでニューヨークの世界貿易センターに突っ込んだ旅客機を乗っ取ったモハメド・アタ容疑者の娘と結婚した。米国務省のテロ対策部門によると、米国はハムザ容疑者の行方を追っており、国連加盟国は資産凍結、渡航や武器提供の禁止が義務付けられている。