157人搭乗のエチオピア航空機、首都近郊に墜落 生存者なし
エチオピア・アディスアベバ(CNN) アフリカのエチオピア航空が運航する航空機が10日朝、首都アディスアベバの国際空港を離陸後に墜落し、同社によると乗員乗客157人全員が死亡した。
ケニアの首都ナイロビへ向かう予定だったET302便は、離陸から6分後の現地時間午前8時44分、アディスアベバの南東にあるビショフトゥ付近に墜落した。
エチオピア航空の広報担当者によると、同機には35の異なる国籍を持つ人々が搭乗していた。この中にはケニア人32人、カナダ人18人、エチオピア人9人、米国人とイタリア人8人ずつ、英国人7人が含まれるという。在エチオピア中国大使館は、中国人8人も同機に搭乗していたとしている。
エチオピア航空の最高経営責任者(CEO)は記者会見で、ET302便のパイロットから技術的な不具合の報告があったと説明。アディスアベバの空港への着陸許可も求められていたことを明らかにした。
そのうえで「現段階で墜落の原因は特定できていない。機体は新品で技術的な問題もなく、パイロットは十分な飛行経験を積んでいた」と述べた。テロや破壊工作ではないかとする見方については、「現状、いかなる可能性も排除できない」との認識を示した。