インド総選挙の日程発表、投票は4月11日から
ニューデリー(CNN) 民主国家による選挙で世界最大規模となるインド総選挙(下院選)の日程が発表された。モディ政権が信任を得られるかどうかが焦点となる。
インド選管が10日の記者会見で発表したところによると、投票は4月11日から5月19日まで7回に分け、全29州と7連邦直轄領で順次実施。23日に開票される。
有権者数は約9億人。下院の定数は545で、543議席が改選される。
モディ首相が率いる与党、インド人民党(BJP)は2014年の前回選挙で282議席を獲得し、単独の政党として30年ぶりの大勝を収めた。
モディ氏は最近、カシミール地方をめぐるパキスタンとの対立で強硬姿勢を示し、「強い指導者」を印象付けている。
一方、BJPが経済改革や若者の雇用促進といった公約を掲げたのに対して、失業率の悪化と農村部の困窮は続き、国民が不満を募らせている。
昨年12月には、総選挙の前哨戦と位置付けられた5州の議会選挙でBJPが敗北し、ラフル・ガンジー氏が総裁を務める最大野党、国民会議派が躍進した。総選挙も接戦となる可能性がある。