タイ総選挙 親軍政党がリード、タクシン派は伸び悩む

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投票後、記者の取材に答えるプラユット首相=24日、バンコク/LILLIAN SUWANRUMPHA/AFP/Getty Images

投票後、記者の取材に答えるプラユット首相=24日、バンコク/LILLIAN SUWANRUMPHA/AFP/Getty Images

タイ・バンコク(CNN) 約5年にわたって続いた軍事政権からの民政移管に向けてタイで24日、下院(定数500)総選挙が行われた。選挙管理委員会の初期の発表によれば、親軍政の国民国家の力党がわずかにリードをみせている。

24日夜の94%の投票が集計された時点で、国民国家の力党が769万票を集めた。最大野党でタクシン元首相派のタイ貢献党の得票は720万票。

2001年以降の選挙では、タクシン派が勝利をおさめ続けていたが、今回の投票結果は、有権者が過去の過度に偏った政治からの決別を望んでいることを示唆している可能性がある。

選管は25日にも初期の集計について最終的な発表を行うとしているが、公式の最終的な投票結果とはならない見通し。

選管によれば、投票率は約66%で、事前の予想を下回った。

今回の選挙では約200万票が無効となるなど集計に関する不正行為があったとして批判の声も出ている。また、新しい選挙制度は、タイ貢献党などの大政党にとって不利に働くといった批判も出ていた。

過半数を獲得した政党は出ないとみられており、各党による連立交渉が始まりそうだ。

次期政権の成立には上院の250人も重要な役割を果たしそうだ。上院の250人は事実上、軍が指名しており、国民国家の力党に沿った投票を行うとみられている。

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