タイ、3月24日に8年ぶり総選挙 民政復帰へ
タイ・バンコク(CNN) タイの選挙管理委員会は、民政復帰に向けて3月24日に総選挙を実施すると明らかにした。タイでは2014年に軍がクーデターを起こし、約5年にわたって実権を握っている。タイの総選挙は約8年ぶり。
選管からの発表に先立ち、ワチラロンコン国王が総選挙の実施を求める勅令を出していた。
タイでは、クーデター後、プラユット暫定首相が実権を握っている。当時はインラック政権の打倒を求めて人々が約半年にわたって抗議デモを繰り広げていた。インラック氏はタクシン元首相の妹で、タクシン元首相は2001年以降、政界で強い影響力を維持している。タクシン派のタイ貢献党は現在も北東部を中心に強い支持を集めている。
プラユット暫定首相はこれまで、民政復帰を約束していたものの、総選挙については延期を繰り返していた。
その後、総選挙は、今年2月24日に実施する公算が高いとみられていたが、国王の戴冠式が5月4~6日に行われることを受けて、3月24日への延期が決まった。