両親から逃れようとしたサウジ女性、タイの空港で拘束
(CNN) タイの首都バンコクの空港で10代のサウジアラビア人女性が入国を拒否され、サウジ当局者らに身柄を拘束された。女性は両親の虐待から逃れるために渡航を試みたとされ、ツイッターを通して苦境を訴えている。
サウジ人のラハフ・モハメド・クヌンさん(18)は6日、空港到着と同時に旅券を没収され、サウジ大使館員らに拘束されたと主張。ツイッターに投稿した動画の中で、「空港から逃げ出そうとしたが逃げられない。警備員に監視されている」と訴えた。
監視の厳しさを確認しようと部屋を出てみたが、戻るよう言い渡されたという。
タイ入国管理当局の責任者はCNNに、クヌンさんが必要書類を提示しなかったため入国を拒否したが、拘束しているのはタイ当局ではないと説明。「我々は単に義務を果たしているだけ」と述べた。同責任者によれば、クヌンさんの目的は不本意な見合い結婚から逃れることだったという。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長代理を務めるフィル・ロバートソン氏は、いかなる国もクヌンさんの渡航の自由を侵すことはできないと強調した。ロバートソン氏によると、クヌンさんは自立を主張したという理由でサウジの家族から身体的、精神的な虐待を受けていた。送還されれば命に危険が及ぶ恐怖にさらされていると、同氏は指摘する。
CNNはサウジ当局にコメントを求めたが、今のところ返答は得られていない。
went out of the room to figure out if they’re watching me closely or not
— Rahaf Mohammed (@rahaf84427714) 2019年1月6日
I’m under there sight all times “been asked to get back to the room”
She was checking when I’m going to be send back to Kuwait before 11h of the flight time they must want it to end as soon as possible pic.twitter.com/mwBbKQ9QN7