タイ、医療用マリフアナを合法化 東南アジア初
(CNN) タイの暫定議会で25日、医療用大麻の使用を認める麻薬法の改正案が可決された。改正案にかかわった上院議員がCNNに明らかにした。東南アジアで医療用マリフアナが合法化されるのは初めて。娯楽目的の使用は引き続き禁止される。
同議員は改正案の通過を「国民への新年の贈り物」と位置付けた。今後、政府官報での公表を経て施行される。
改正案は議員166人の賛成多数で可決された。反対は皆無、13人は棄権した。
東南アジアは麻薬に対する強硬な取り締まりで悪名高く、麻薬関連の犯罪には厳罰が定められている。
医療用マリフアナは英国でも今年に入って承認され、11月1日からは国民保健サービス(NHS)を通じて処方薬として提供されるようになった。
大麻を原料とする医薬品は、ドイツやオーストラリア、アイルランドでも合法化されている。
米国では30州が医療用マリフアナを合法化しているが、認められる内容は州によって異なっている。