13歳のムエタイ選手、ノックアウトされ死亡 少年保護の規制強化へ

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「ムエタイ」の試合に出場した13歳の少年が、ノックアウトされて意識を失い、死亡した/Kristian Dowling/Getty Images AsiaPac/Getty Images

「ムエタイ」の試合に出場した13歳の少年が、ノックアウトされて意識を失い、死亡した/Kristian Dowling/Getty Images AsiaPac/Getty Images

タイ(CNN) タイのキックボクシング「ムエタイ」の試合に出場した13歳の少年が、ノックアウトされて意識を失い、死亡した。地元警察が明らかにした。タイでは8歳の少年がプロとして試合に出場することもあり、今回の少年の死をきっかけに、規制を求める声が強まっている。

死亡したアヌチャ・タサコ君は、同国中部サムットプラカーンで10日に行われた大会で倒れて意識不明になった。警察によると、死因は脳幹部の出血だった。

バンコクポストの報道によれば、観光スポーツ相は、年少の選手を守るため、同国のボクシング法の規制を強化すると表明。12歳未満の選手の出場を禁止するとともに、12~15歳の選手に対してはヘッドギアなどの防具を提供するよう義務付ける。

アヌチャ君を3歳の時から育ててきたおじによると、アヌチャ君は7~8歳の時にムエタイを始め、8歳で初めて大会に出場して賞金を獲得した。死亡した10日の大会の賞金は2000バーツ(約6900円)だった。

これまでに大会に出場した回数は推定170回。将来はムエタイのチャンピオンになり、士官学校に入るのが夢だったという。葬儀は14日、アヌチャ君が最後の試合に出場したサムットプラカーンで営まれた。

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