バングラデシュで高層ビル火災、5人死亡 取り残された人の救出続く
(CNN) バングラデシュの首都ダッカにある高層ビルで28日に火災が発生し、逃げ遅れた人を救出する作業が続けられている。
火災は商業地区バナニにある22階建てのFRタワーで発生し、これまでに少なくとも5人が死亡、60人が負傷した。
現場を撮影した写真には、ビルから煙が噴出する様子や、消防隊が消火活動を行う様子が写っている。大勢の人が見守る中で、ビルの中に取り残された人を消防隊が救出する場面も撮影された。
ダッカ消防局によると、負傷者は市内の病院に搬送された。ビルの中に取り残された人の人数は分かっていない。
現場には消防車21台と消防士100人あまりが出動し、何台もの救急車が待機している。
火は大部分が消し止められたが、まだ建物内の各所で小規模の火災が続いており、引き続き消火活動が続けられているという。
バングラデシュでは工場などの安全基準や建築基準が徹底されておらず、大勢の犠牲者を出す火災が後を絶たない。
今年2月にはダッカのチョークバザール地区で集合住宅や倉庫の火災が発生、少なくとも67人が死亡、40人が負傷していた。