エチオピア機、墜落前に失速防止システム作動か 米紙
MCASは機体外部の「迎角(AOA)センサー」から失速リスクの情報を受けとると、機首を自動的に下げる。インドネシア運輸安全委員会の初期調査によると、ライオン・エアー機の墜落では、墜落前に24回以上にわたり機首が下がっていた。
捜査員はパイロットがこのシステムの十分な訓練を受けていたかにも注目している。エチオピア航空のゲブレマリアムCEO(最高経営責任者)は、737の旧型モデルから移行するパイロットはコンピューター上の訓練プログラムの受講を要求されただけだったと発言。また、737MAXのフライトシミュレーターには捜査員が調べているMCASの自動機能は再現されていなかったとも語った。
ボーイングは27日に737MAXのソフトウエアやパイロット訓練の更新を発表する一方、ライオン・エアー機墜落以降、徹底的な社内調査を行ったが懸念すべき事項は何も見つかっていないとも述べた。