墜落機に直前で乗り遅れて命拾い、ギリシャ男性の投稿が話題に
(CNN) 搭乗者全員が死亡したエチオピア航空旅客機の墜落事故に関連して、わずか数分の差で同機に乗り遅れたというギリシャ人男性が、フェイスブックにその経緯を投稿して注目を浴びている。
「私の幸運な日」の投稿を掲載したのはギリシャ人のアントニス・マブロポロスさん。墜落したエチオピア航空便の搭乗券と思われる画像も添えられている。
マブロポロスさんは10日、同便の搭乗が締め切られた直後に搭乗口に着いたという。「私が到着した時には搭乗口が閉まっていて、トンネルの中に最後の乗客の姿が見えた。私は乗せてくれと叫んだが、許してもらえなかった」
同便は離陸から6分後に墜落し、搭乗していた157人全員が死亡した。
マブロポロスさんはナイロビ行きの次の便を案内されたが、その後搭乗はできないと告げられた。当初搭乗する予定だった便の連絡が途絶えたことから、保安担当者が事情を聴きたい意向だと説明されたという。
「(保安担当者から)抗議はしないでほしいと丁寧に言われ、同便に搭乗しなかった乗客は私だけだったので、神に感謝するよう言われた」とマブロポロスさん。確認のため友人にメールで連絡を取り、やがてギリシャの友人から届いたメールで、墜落事故のニュースを知ったという。「自分がどれほど幸運だったかが分かって、くずおれた」
エチオピア航空によると、同機には少なくとも35カ国の乗客が搭乗していた。