「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者を逮捕

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内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者/Jack Taylor/Getty Images

内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者/Jack Taylor/Getty Images

(CNN) 英ロンドン警視庁は11日、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ容疑者をロンドンのエクアドル大使館で逮捕したと発表した。

同庁の警察官が大使館に立ち入り、2012年に発布された令状について裁判所への出頭を怠った件で拘束した。アサンジ容疑者は7年間にわたり同大使館に居住していた。

アサンジ容疑者は現在、ロンドン市中心部の警察署で拘束されているという。

警察によると、アサンジ容疑者は可能な限り早期にロンドンのウェストミンスター治安裁判所に出廷する予定。

アサンジ容疑者はオーストラリア人で、12年にエクアドル大使館に駆け込んだ。性的暴行容疑でのスウェーデンへの強制送還を避ける目的などで亡命を申請し、受理された。昨年1月にはエクアドル国籍が付与されたことも明らかとなった。

スウェーデンでの捜査は打ち切られたが、ウィキリークスでの活動が原因で米国に強制送還されることを恐れ、アサンジ容疑者は大使館での滞在を継続。違法行為は一切していないとの主張も繰り返していた。

この数カ月はエクアドル側とアサンジ容疑者の関係が悪化していた。今週初めにはウィキリークスが記者会見を開き、大使館の職員がアサンジ容疑者に対する諜報活動を行っていると批判した。

17年にエクアドルでモレノ政権が誕生して以降、アサンジ容疑者は大使館での生活環境が敵対的になってきていると主張。生活しづらくすることで敷地から追い出そうとする企てだと述べていた。

モレノ大統領は逮捕後に、アサンジ容疑者の亡命を撤回する決定に関する声明を発表。容疑者の攻撃的な姿勢や国際条約への違反が亡命を維持できない状況へと導き、エクアドルの忍耐は「限界に達した」と述べた。また、大使館のルールに反して電気機器などを設置したり、監視カメラをブロックしたりする行為も繰り返されていたとも指摘した。

モレノ大統領はエクアドルの立場が合法的で人権に沿ったものか法的な見地から確認を行ったとしている。

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