英、離婚手続き見直し 「無用な非難合戦」回避へ
ロンドン(CNN) 英司法省は9日、同国での離婚手続きを定めた法律の改正を発表した。発表によると、改正案は専門家らの強い支持を得ているという。
50年前に制定された現行法の下で離婚が認められるには、結婚が破たんして回復不可能な状態だということを示す必要があり、相手の不合理な行動や長年に及ぶ別居を証明するよう義務付けられている。これは夫婦が離婚で合意している場合も適用される。
専門家らは、この規定が夫婦間の対立を深め、和解の機会を奪うと指摘。両親が目の前で争えば子どもにも悪影響を残すと懸念を示してきた。
ゴーク法相は、現行の体制を「無用な非難合戦」と呼び、これに終止符を打つと表明した。
新たな法律では、証拠なしで結婚の破たんを宣言することが認められる。一方だけが離婚に異議を唱えることはできなくなり、双方が共同で離婚を申し立てる制度が導入される。