ノートルダム大聖堂火災 仏検察、建設作業員らから聴取

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火事で損傷した大聖堂前で警備にあたる警官/Dan Kitwood/Getty Images Europe/Getty Images

火事で損傷した大聖堂前で警備にあたる警官/Dan Kitwood/Getty Images Europe/Getty Images

パリ(CNN) フランス・パリのノートルダム大聖堂で起きた火災で、検察は建設作業員や警備員から事情聴取を行い、出火原因の捜査を進めている。一方、パリ消防当局は17日、消火作業の詳しい様子を記者団に明らかにした。

パリ検察によると、捜査員は17日に10人から話を聴き、18日にも引き続き聴取を行う予定。検察は16日、大聖堂の職員30人を聴取したことを明らかにしていた。

また、科学捜査班や警察研究所が一部の現場に立ち入ることに成功し、現場検証を始めたという。当局は引き続き失火とみて調べを進めており、「いかなる仮説も排除していないが、現時点で事件性を示す情報はない」としている。

一方、パリ消防当局は、9時間に及んだ消火作業について、これまでで最も複雑な任務だったと明かした。

一時は建物全体が焼失する恐れもあったといい、「木でできた鐘楼の骨組みに火が到達していれば、連鎖的な崩落につながり、大聖堂全体が失われていた可能性がある」としている。

パリ消防の幹部も17日、記者団に対し、消火作業はこれまで経験した中で「最も複雑」だったと説明した。

火災から2日が経過した同日夕には、ノートルダム大聖堂に敬意を表してフランス全土の大聖堂が鐘を鳴らした。

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