中国、米ロとの核軍縮協定には「参加せず」と明言
香港(CNN) トランプ米政権が検討を進めているとされるロシア、中国との核軍縮協定について、中国外務省は6日、参加するつもりはないとの立場を明確に示した。
CNNは先月、トランプ大統領が2021年に期限切れとなるロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)を批判し、中国を含む新たな協定を模索していると伝えていた。
複数のホワイトハウス当局者がCNNに語ったところによると、政権内部では新STARTの失効後、中ロと「すべての兵器、弾頭、ミサイル」を対象とした新協定を結ぶ案が検討されている。
トランプ氏は3日、すでにプーチン・ロシア大統領や中国政府と3カ国協定について協議したと述べ、「中国も参加を強く望んでいる」「実は貿易交渉の場でもその話になった」と主張していた。
しかし中国外務省の報道官は6日の定例会見で、「中国の軍縮問題をどの国が取り上げることにも反対する。3カ国間の核軍縮協定に向けたいかなる交渉にも参加しない」と明言。世界最大の核保有国である米ロの軍縮が先決だと強調した。
米NGO「核脅威イニシアチブ」によると、中国が保有する核弾頭は280発と、米ロの数千発よりはるかに少ない数にとどまっている。