フィリピン中間選挙、親ドゥテルテ派が圧勝 子ども3人も当選
(CNN) 13日投票のフィリピン中間選挙でドゥテルテ大統領が所属する与党「PDPラバン」を中心とする勢力が圧勝し、同氏の子ども3人も市長選などを大差で制した。ドゥテルテ政権が基盤をさらに固める結果となった。
中間選挙では議会や州知事など1万8000以上のポストが改選された。各地で暴力や票の買収、集計装置の不具合なども報告された。
ドゥテルテ氏の出身地、南部ダバオでは長女のサラ・ドゥテルテ市長が58万440票を獲得して再選を果たした。対立候補は4270票にとどまった。副市長には次男セバスチャン氏が無投票で当選した。
元副市長の長男パオロ氏は下院選に出馬し、19万7370票と、次点候補の5135票を大きく引き離して当選した。
上院選は開票率98%の時点で、改選12議席のうち9議席をドゥテルテ政権の公認候補が占めている。この中には前大統領補佐官のゴー氏、強硬な麻薬取締作戦を率いた前国家警察長官のデラロサ氏、マルコス元大統領の長女アイミー氏らが含まれている。残る3人の当選者も正式な野党候補ではなかった。
ドゥテルテ氏は3年前の就任以来、強権的な政策にもかかわらず国民の人気を集めてきた。今月初めの世論調査でも支持率が72%に達していた。