トランプ米大統領、英エリザベス女王と会見 晩さん会も
ロンドン(CNN) 国賓として英国を訪れているトランプ米大統領は3日、まずロンドンのバッキンガム宮殿でエリザベス女王と会見した。その後、女王主催の公式晩さん会にも出席した。
通常は国賓による馬車パレードのルートとなるバッキンガム宮殿前の大通り「ザ・マル」では抗議デモが計画され、トランプ氏はヘリコプターで宮殿に到着。チャールズ皇太子の出迎えを受け、閲兵式に臨んだ。
庭園ではミントグリーンの帽子にジャケット姿の女王が笑顔でトランプ氏を迎えた。
女王はトランプ氏との昼食の後、宮殿内で米国ゆかりの所蔵品などを案内。ヘンリー王子と、トランプ氏に同行する長女イバンカ大統領補佐官、夫のクシュナー上級顧問らが後に続いた。
トランプ氏はその後、ウェストミンスター寺院で無名戦士の墓に献花し、チャールズ皇太子の公邸クラレンス・ハウスで茶会に出席した。
宮殿での晩さん会では、トランプ氏と女王が乾杯のスピーチをした。女王は第2次世界大戦後、戦争を繰り返さないようにと設立された国際機関の「本来の目的」を永遠に忘れないと発言。英国が欧州連合(EU)からの離脱問題で揺れる現状への考えを暗に示したとみられる。
歓迎行事には王室メンバーの大半が出席したが、先月ヘンリー王子との第1子を出産したメーガン妃は産休のため欠席している。
トランプ氏は4日にメイ首相と会談する予定。メイ氏は与党・保守党党首を辞任することが決まっている。トランプ氏はメイ氏の後任に有力視されているボリス・ジョンソン前外相との会談にも意欲を示しているが、実現するかどうかは未定とされる。