英ヘンリー王子夫妻の私邸をマスコミがのぞき見撮影、退去強いられる事態に
ロンドン(CNN) 英王室は16日、写真報道機関がヘリコプターを使ってヘンリー王子夫妻の私邸を撮影し、そのために夫妻が「重大な損害」を被ったと発表した。ヘンリー王子はこの報道機関の謝罪を受け入れたとしている。
この問題に詳しい王室関係者がCNNに語ったところによると、問題の写真が英紙タイムズなどに掲載されたことを受け、ヘンリー王子とメーガン妃はこの家から退去せざるを得なくなったという。
写真を撮影したスプラッシュニュースは今年1月にヘリコプターをチャーターして、イングランドのコッツウォルズ地域にある王子夫妻の私邸を撮影していた。
英王室は、ヘンリー王子夫妻はスプラッシュによって安全を脅かされたと述べ、「この写真が配信されたことで、王子の安心と安全が重大な危険にさらされる事態になり、それ以上住み続けることができなくなった」と説明。「スプラッシュのヘリコプターは私邸の上空を低空飛行し、リビングエリアやダイニングエリア、寝室をのぞきこんで写真を撮影した」としている。
スプラッシュは正式にヘンリー王子に謝罪し、王子も謝罪を受け入れたという。
ヘンリー王子夫妻は5月に第1子が誕生したばかり。結婚前からソーシャルメディアなどでメーガン妃に対するいじめや嫌がらせが横行し、夫妻はマスコミに対して何度もプライバシーを尊重してほしいと要請していた。
スプラッシュは英PA通信に寄せた談話の中で「判断ミス」があったことを認め、「再発防止のための措置を講じ、ヘンリー王子夫妻に謝罪した」と述べている。