同じホテル滞在の米国人3人が相次ぎ死亡、昨年もカップルが体調急変 ドミニカ共和国
(CNN) 中米ドミニカ共和国のリゾートホテルに滞在していた米国人3人が、相次いで死亡していたことが明らかになった。昨年、同じホテルに滞在した米コロラド州のカップルも、この施設に滞在していて急に具合が悪くなったと証言。エアコンを通して殺虫剤がまかれた疑いがあるとして、同ホテルを相手取って訴えを起こしている。
コロラド州に住むケイリン・クナルさん(29)とボーイフレンドのトム・シュワンダーさん(33)は昨年6月、ドミニカ共和国のホテル滞在中に具合が悪くなったとして、今年に入り、同ホテルの経営者を提訴した。
クナルさんはCNNの取材に対し、同じホテルに滞在したメリーランド州の夫婦とペンシルベニア州の女性が死亡したと知って、激しい憤りに駆られたと話し、「何かがある。私たちに起きたことは、彼らに起きたことと関係があるかもしれない」と語った。
エドワード・ホルムズさん(63)とシンシア・デイさん(49)のカップルは先月、このホテルの部屋で、意識を失った状態で見つかった。
地元当局による検視の結果、2人は呼吸器不全と肺水腫を起こしていたことが判明。デイさんは脳浮腫も起こしていた。
その5日前には、夫とともに滞在していたミランダ・シュアップワーナーさん(41)が死亡した。両カップルとも、同じ日にチェックインしていた。
シュアップワーナーさんは心臓発作と肺水腫、呼吸器不全を起こした形跡があった。毒物検査の結果はまだ出ておらず、地元当局が3人の死亡について捜査を続けている。
ホテルの広報担当はクナルさんとシュワンダーさんの提訴について、係争中であることを理由にコメントを避けた。ホルムズさん、デイさん、シュアップワーナーさんの死については、「2つの不幸な出来事について、相関関係をうかがわせる痕跡はない」としている。