50年前に消息を絶ったフランス潜水艦、深さ2.4キロの海底で発見

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南仏沖で行われた捜索には無人潜水機も投入された/Sebastien Chenal/Marine Nationale/Defense

南仏沖で行われた捜索には無人潜水機も投入された/Sebastien Chenal/Marine Nationale/Defense

(CNN) 1968年に消息を絶ったフランスの潜水艦「ミネルブ」の残骸が、南部のトゥーロン沖約45キロの海底で見つかった。同国のパルリ国防相が22日に発表した。

消息を絶った当時、同艦には乗員52人が乗務していた。

ミネルブは深さおよそ2400メートルの海底に沈んでいた。国防相によると、発見できたのは、新型の音波探知機や無人潜水艇といった海洋探査技術の進歩のおかげだった。

捜索範囲は同艦が消息を絶った当時の振動測定によって絞り込まれ、フランス海軍の海洋情報部が指示を出して、米海洋探査企業のオーシャン・インフィニティが捜索を支援。フランス海洋開発研究所が作成した海底地図を頼りに、ミネルブが沈んでいる場所を特定した。

オーシャン・インフィニティの研究者が捜索作業に当たる様子/Sebastien Chenal/Marine Nationale/Defense
オーシャン・インフィニティの研究者が捜索作業に当たる様子/Sebastien Chenal/Marine Nationale/Defense

パルリ国防相は、「フランス海軍と国民を襲った悲劇から50年以上を経て、今回の発見が追悼の一助となることを心から願う」と述べ、死亡した乗員52人の遺族のために、海上で追悼式を行うよう求めている。

海軍によると、海底に沈んだ潜水艦は命を落とした乗員たちの安眠の地として、そのままの場所にとどめる方針。

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