英国務相、EUからの合意なき離脱は「現実的な可能性」
ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、ジョンソン英政権のマイケル・ゴーブ国務相(ランカスター公領相)は、EUとの合意なき離脱が「非常に現実的な可能性」となったとの見方を示した。
英国では先週、与党・保守党の党首選に勝利したボリス・ジョンソン氏が新たに首相に就任したが、EU側は離脱をめぐる条件について再交渉しない姿勢を繰り返し表明している。
ゴーブ氏は28日付の地元紙サンデー・タイムズへの寄稿で、「EUが考えを変えることを依然として期待しているが、そうならない前提で動く必要がある」と指摘。ジョンソン首相が10月31日の合意なき離脱への準備を求めているのは明らかであり、ジョンソン首相のこうした取り組みを「全面的に支持する」と述べた。
ゴーブ氏は「合意なき離脱はいまや非常に現実的な可能性となった」とし、確実に準備を進める必要があるとの見方を示した。
ジョンソン首相は党首選を通じ、合意がなくても期日である10月31日に離脱する考えを明らかにしていた。