NZ、銃器の自発的な提出1万丁以上 モスク銃撃受けた銃規制で
(CNN) ニュージーランド警察は12日、新しい銃規制に伴って導入された銃器の買い取り制度を受けて自発的に提出された銃器の数が1万242丁となったと明らかにした。
ニュージーランドでは今年3月15日、南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で銃の乱射事件が起き、51人が死亡した。この銃乱射は同国の近代史でも最も犠牲者の多い事件だった。
ニュージーランドでは事件を受けて、半自動式銃の禁止などを盛り込んだ新しい銃規制を導入。7月13日から銃器の買い取りを始めていた。今月12日までに警察に提出された銃器の数は1万242丁。このほか、合法的な許可証を持ってないなどの場合でも事情を聴かれることのない匿名での銃器の提出も1269丁に上ったという。
事件の容疑者は51件の殺人や40件の殺人未遂、テロ取り締まりに関する容疑について無罪を主張している。モスク襲撃には複数の銃器が使用された。アーダーン首相によれば、容疑者は2017年11月に銃の許可証を入手し、17年12月から合法的に銃器の購入を始めた。
アーダーン首相は事件の翌日、銃規制の改正を行う方針を明らかにした。事件から2週間後には議会に半自動式銃の禁止などを盛り込んだ銃規制法案が提出された。
新しい銃規制では12月20日までに半自動式銃や銃器を半自動式にする部品、大容量の弾倉などの提出を求めている。銃の所有者は代わりに補償を受け取れる。