「世界最大のオウム」の化石、ニュージーランドで発見
(CNN) ニュージーランド南島のオタゴ地方中部で、1900万年前に生息していたとみられる巨大なオウムの化石が見つかった。
豪ニューサウスウェールズ大学、フリンダーズ大学の研究者らが、英生物学誌バイオロジー・レターズの最新号に発表した。
オウムは体長約1メートル、体重約7キロもあり、巨大なくちばしを持っていたという。
これまで世界最大のオウムとされてきたニュージーランド固有の「カカポ」と比べて2倍ほど。マダガスカル沖のマスカリン諸島に生息していた巨大なハトの仲間「ドードー」と同じくらいの大きさだ。
立派な体格と怪力の持ち主だったとされるギリシャ神話の英雄にちなんで、「ヘラクレス・インエクスペクタトゥス(思いがけず見つかったヘラクレス)」と名付けられた。
この地域では約2300万~530万年前の中新世の鳥類の化石が多く見つかっている。
同じ場所にはコウモリ、カメ、ワニの祖先や、ほ乳類と40種類以上の鳥類の化石も含まれているという。