G7閉幕 仏大統領が型破りな外交手腕を発揮

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共同記者会見で握手するトランプ米大統領(左)とマクロン仏大統領/Francois Mori/AP

共同記者会見で握手するトランプ米大統領(左)とマクロン仏大統領/Francois Mori/AP

(CNN) フランス南西部ビアリッツで開催された先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が26日に閉幕した。恒例の首脳宣言は出さず、予告なしにザリフ・イラン外相を招くなど、マクロン仏大統領による型破りな外交手腕が際立つサミットとなった。

昨年はカナダでのG7サミットを途中で退席したトランプ米大統領も、今回は最後まで滞在し、各国首脳と談笑したり、握手を交わしたりする姿がみられた。

サミットでは毎回、世界の課題を列挙した包括的な首脳宣言が採択されてきたが、前回はトランプ氏が署名を拒否。今回ホスト役を務めたマクロン氏は、開幕前から宣言見送りの意向を示していた。

宣言の取りまとめに向けた各国の事前調整が不要になったことで、マクロン氏は議事進行の主導権を握り、25日にはザリフ氏を急きょ招待して周囲を驚かせた。

トランプ氏は26日朝、ザリフ氏招待についてはマクロン氏から事前に承認を求められ、これに応じていたと主張した。しかしマクロン氏はトランプ氏との共同会見で、同氏には事前に状況を知らせたものの、招待は自身の判断だったと説明した。招待はG7が目的ではなく、自国への招待だったとも言い添えた。

マクロン氏は会見で、トランプ氏とロウハニ・イラン大統領の会談が数週間以内に実現する可能性を示唆した。

これを受けてトランプ氏は、「適切な条件」が整えば会談に応じるとの意向を示す一方、イランは「良いプレイヤー」でなければならないと述べた。

トランプ氏は会議を振り返り、意見の対立もなく和やかな雰囲気だったと述べて「一体感」を強調した。

トランプ氏の友好的な姿勢を各国首脳がどう受け止めたのか、はっきりとは分からない。しかしこれまで同氏に冷淡な視線を向けてきたメルケル独首相も、今回は笑顔を見せる場面があった。

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