ライオンの骨342キロを押収、マレーシア向け 南ア空港
(CNN) 南アフリカ環境省は6日までに、同国ヨハネスブルクのO・R・タンボ国際空港でライオンの骨が342キロ分入ったマレーシア向けの箱12個を押収したと発表した。
声明によると、必要な輸送書類に不備があり、中身の点検でアルミ箔(はく)に包まれたライオンの骨を見つけたという。輸出に必要な特別許可を得ていなかったとしている。
CNNの取材に応じた同省の報道担当者によると、この箱の送り出しに関連しジンバブエ人2人とコンゴ出身の1人の計3人が逮捕された。
野生動物の国際保護団体「ボーンフリー基金」によると、ライオンの骨はアジアで伝統的な医薬品の材料に使われている。南アフリカでは飼育して繁殖させたライオンの骨に限った売買は合法化されている。
ライオンの骨の取引の研究者によると、南アフリカが過去10年の間、アジアへ輸出したライオンの骨格は6000体以上。同国内にある繁殖施設にいるライオンは6000〜8000頭で、野生の頭数はこれより多い。