台風19号による死者70人超に、一部停電の地域も
(CNN) 台風19号による死者が72人に達したほか、数千人の被災者が依然として電気や水がない状態にとどまっている。
台風19号は12日夜に伊豆半島に上陸して、各地に被害をもたらした。
洪水が発生した地域では生存者の捜索活動が行われた。消防や警察、自衛隊など計11万人が作業にあたっているほか、ヘリコプター110機も派遣された。
車が濁流にのまれて家族4人が死亡した悲劇も起きた。地元メディアは救助隊が損傷した車両を引き上げようとする様子を伝えた。地元当局によれば、車は大雨によって橋から落ち、川に流されたという。
日本で台風は珍しくないが、今回は大きな被害が出ている。過去10年間で日本を襲った台風の中でも最も死者数の多いもののひとつとなった。
一部の人々にとっては台風による被害の影響は数週間先まで続きそうだ。内閣府によれば、推計5500人が依然として避難所にとどまっている。今回の台風では23万人以上が避難した。
15日午前の時点で3万4000世帯が停電している。洪水による被害が最も大きかった地域は1週間以上にわたって停電が続く可能性もあるという。また、13万3000世帯以上が断水となっている。
国土交通省によれば、土砂災害は全国で146カ所にのぼっている。47の河川で堤防が決壊した。