熱帯雨林保護の先住民指導者2人、銃撃受けて死傷 ブラジル
(CNN) ブラジル北東部マラニョン州で、先住民の指導者が何者かに待ち伏せされて1人が殺害され、もう1人が負傷する事件があった。森林伐採業者による犯行とみられている。
マラニョン州の人権担当相によると、2人は森林保護を訴えている団体「フォレスト・ガーディアンズ」のメンバーで、1日、水を探しに行くため村を出たところで、武装した5人の男に銃撃された。
先住民保護の非営利組織サバイバル・インターナショナルによれば、銃撃された先住民族の指導者のうち、パウロ・パウリーノ・グアジャジャラさんは首に銃弾を浴びて死亡した。もう1人は背中を撃たれたが逃げることができた。
ブラジル司法・公安相はこの事件を「恐ろしい」犯罪と形容し、犯人の追及に全力を挙げると表明した。
ブラジル連邦警察は事件について捜査に乗り出すと表明した。
熱帯雨林の保護に取り組む先住民族のグアジャジャラは、森林伐採業者によって常に生存を脅かされてきた。専門家によると、伐採業者は規制緩和や監視態勢の緩和に乗じて森林伐採を加速させている。