反体制派の支配地域で車爆発、死者15人以上 シリア北部
(CNN) シリアの救助ボランティア組織「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」によると、同国北部の町バーブで16日、車爆弾とみられる爆発があり、少なくとも15人が死亡、50人が負傷した。
この町はシリア反体制派支配地域に属し、反体制派を支援する隣国トルコが2016年のテロ掃討作戦以降、安全地帯として管理してきた。
ホワイトヘルメッツの責任者がCNNに語ったところによると、死者のうち12人は身元が確認されたが、残る3人は遺体の損傷が激しく、まだ確認できていない。
犯人は今のところ不明。トルコ国防省は少数民族クルド人勢力による「テロ攻撃」との見方を示した。
同省は声明で、トルコからの分離独立を目指すクルド系非合法組織「クルディスタン労働者党(PKK)」やシリア北部のクルド人武装組織「人民防衛隊(YPG)」が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と同じ手口を使って罪のない市民らへの攻撃を続けていると非難。今回はバーブのバスターミナルで車爆弾を起爆させたと述べた。
トルコのアナトリア通信によると、同省はその後、死者が18人に増えたと発表した。CNNはこの情報を独自に確認していない。