シリア北部で車爆弾、13人死亡 クルド勢力撤退の町
(CNN) トルコが先月、シリア北部の国境沿いに設けた「安全地帯」の町テルアビヤドの市場で2日、車両に仕掛けられた爆弾が爆発し、当局者らによると少なくとも13人が死亡した。
この爆発の犯行声明は出ていない。トルコ国防当局は、テルアビヤドを支配していた少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊(YPG)」や、クルド人非合法組織「クルディスタン労働者党(PKK)」による犯行との見方を示した。
トルコのチャブシオール外相は、YPGが自分たちを守ってくれると思う住民らはこの攻撃に目を向けるべきだとツイートした。
一方、YPGを主体とする民兵組織「シリア民主軍(SDF)」の報道担当者は爆発への関与を全面的に否定。トルコ側が住民らをおびえさせ、SDFの評判を落とすために仕掛けた攻撃との見方を示した。
CNNはどちらの主張も確認していない。
トルコは先月、トランプ米大統領がシリアからの米軍撤退を表明した直後にシリア北部へ侵攻。シリア側の国境沿いに「安全地帯」を設けてトルコ国内のシリア難民を移住させるという構想の下、クルド人勢力の排除を図った。