妊婦が犬に襲われ死亡、狩猟開催中の森で 仏
パリ(CNN) フランス北部の森の中でこのほど、散歩中の29歳の妊婦が複数の犬に襲われ死亡した。捜査関係者が明らかにした。
女性が襲われたのは16日で、自らも飼い犬を散歩させていた。検視の結果、死因は複数の犬に四肢と頭部をかまれたことに起因する失血死と判明した。検察が20日に出した声明で述べた。
当局は犬の襲撃による過失致死事件として捜査を開始している。
女性のパートナーはCNN系列局BFMTVの取材に答え、散歩中の女性からの電話で複数の犬に威嚇されていると告げられたと語った。車で森に行き、徒歩で峡谷の方へ向かうと、30匹ほどの犬が現れたのでその場を離れたという。その後発見した女性の遺体は、衣服をはぎ取られた状態で、体中にかまれた痕があった。
当局は女性を襲った犬を特定するため、これまで67匹の犬を対象に唾液(だえき)のサンプルを採取したことを確認した。その中には当時周辺で開催されていた狩猟に加わっていた猟犬や女性が散歩させていた犬も含まれる。
フランスの狩猟団体は19日に声明を発表し、当該の森で16日、猟犬の一群が参加する狩猟が行われていたことを明らかにした。同団体に所属する3万匹の猟犬は、野生動物を狩る方法を身につけているほか、いかなる時も人間に服従するよう訓練されているという。