「麻薬潜水艦」を摘発、コカイン3000キロ超運搬 スペイン
(CNN) スペイン北西部ガリシア地方の当局は25日までに、コカイン3000キロ以上を運んでいた潜水艦を摘発したことを明らかにした。薬物はコロンビア産とみられるが、詳しいことは現在も調査中だという。
24日にアルダン港の沖合で摘発された潜水艦は全長22メートル。当局は乗組員3人のうち2人を逮捕した。
治安警察の報道官によると、逮捕された2人はともにエクアドル国籍。現在残る1人の行方を追うとともに、潜水艦を海中から引き上げて徹底した調査を行っているという。
潜水艦の発見は「国際的な作戦」の成果で、スペインの税関、国家警察、治安警察が関与した。
米国でも6月と9月に、潜水艦を使ってコカインを運び込もうとした密売人が摘発されている。米沿岸警備隊のスティーブン・ブリッキー少佐はCNNに対し、中米や南米の麻薬カルテルが半潜水型の潜水艦を使って米国内に麻薬を持ち込むケースが増えていると指摘した。
これらの潜水艦は一度海中に潜ると見つけ出すのが困難で、事前の情報や航空機で上空から探すといった方策が必要になるという。