フランス兵13人、ヘリコプター事故で死亡 西アフリカ
(CNN) 西アフリカのマリでイスラム過激派の掃討作戦を行っていたフランス軍のヘリコプター2機が衝突事故を起こし、兵士13人が死亡した。大統領官邸のエリゼ宮が26日に発表した。
エリゼ宮の発表によると、ヘリコプターの事故は25日、戦闘任務中に発生した。
フランス国防省によれば、兵士が死亡したのは、2機のヘリコプター「タイガー」と「クーガー」の衝突事故が原因だった。
フランスのマクロン大統領は「深い悲しみ」を表明、「彼らはテロリストとの困難な戦いの中で、フランスのために死亡した」と述べ、遺族に哀悼の意を表した。
フランス国防省によると、フランス軍で一度にこれほど多くの犠牲者が出たのは、レバノンの首都ベイルートの兵舎が爆破されて58人が死亡した1983年の事件以来だった。
フランスは、サハラ砂漠南縁のサヘル地域でイスラム過激派の掃討を目的に2014年から開始した作戦の一環として、兵士4500人を同地に派遣している。
マリでは2012年、イスラム過激派が北部から中部にかけて勢力を拡大した。占領された地域の奪還を目指して外国の部隊とマリ軍が展開している作戦は、困難を極めている。