アフリカ西部沖で難民船が転覆、58人死亡
(CNN) 国際移住機関(IOM)は5日、大勢の難民や移民を乗せたボートがアフリカ西部モーリタニア沖の大西洋で転覆し、少なくとも58人が死亡したと発表した。
IOMによると、転覆事故は4日に発生。83人は泳いで海岸にたどり着き、モーリタニア北部の都市ヌアジブの当局者や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の担当者らが対応に当たっている。負傷者は病院に運ばれた。
生存者の証言によると、転覆したボートは女性や子どもを含む150人以上が乗船して、11月27日にガンビアを出港した。しかし途中で燃料が残り少なくなり、モーリタニアに近付いたところで沈没した。
ボートはアフリカの北西沖にあるスペインのカナリア諸島へ向かう予定だった。
西アフリカ諸国からは、毎年何千人もの人が欧州での仕事やチャンスを求め、危険を冒して大西洋や地中海を横断している。