内相がフィンランド新首相を「売り子」、大統領は謝罪 エストニア
(CNN) 世界最年少の現職首相となったフィンランドのマリン首相(34)について、隣国エストニアのヘルメ内相が「売り子が首相になった」とやゆして批判を浴び、エストニア大統領がフィンランド大統領に謝罪した。
エストニアの公共放送ERRによると、ヘルメ氏は15日、自身が率いる極右政党のラジオ番組で「売り子が首相になり、路上の活動家や教養のない人々が閣僚になる時代だ」と語った。
フィンランドでは今月、マリン氏が首相に就任し、連立与党5党の党首全員が女性、うち4人が30代という構成になった。
マリン氏はこれまで自分の経歴について、恵まれない家庭に育ち、レジ係として働いたこともあると語ってきた。
マリン氏はツイッターに「フィンランドを大変誇りに思う。ここでは貧しい家庭の子どもが自力で学び、人生の目標を達成することができる。レジ係が首相になることもできる」と書き込んだ。
フィンランド大統領府によると、エストニアのカリユライド大統領は16日、ヘルメ氏の発言についてニーニスト・フィンランド大統領に電話で謝罪した。
一方でヘルメ氏は同日、「社会的地位の低い人が政治の頂点に上り詰めた」ことを称賛する発言だったと主張した。
エストニア国会では17日、同氏に対する不信任案が採決にかけられたが否決された。