ガザからイスラエルにロケット弾、壇上のネタニヤフ首相が一時退避
エルサレム(CNN) イスラエル南部で25日夜、ネタニヤフ首相(70)が選挙運動のため訪れていたアシュケロンに向けてロケット弾が発射され、壇上にいた首相が一時的に退避した。ネタニヤフ首相は、26日に実施される与党リクードの党首選を翌日に控えていた。
集会の様子をとらえた映像には、ネタニヤフ首相が登壇した約2分後、警備員に誘導されて退出する様子が映っている。
イベント主催者は参加者に対し、ロケット弾の飛来を告げる警報がアシュケロンに出されたと説明し、心配する必要はないと付け加えた。
イスラエル国防軍によると、パレスチナ自治区のガザ地区からロケット弾1発がイスラエルに向かって発射され、防空システムのアイアンドームで迎撃した。
ネタニヤフ首相は約12分後に再び登壇し、聴衆に歓声で迎えられた。
今回と同じような事態は、9月の選挙前にも発生。アシュケロン北部のアシュドッドでネタニヤフ首相が選挙運動を行っている最中に、ガザからイスラエルに向けてロケット弾が発射されていた。
イスラエルは9月のロケット弾発射について、パレスチナのイスラム過激派組織を率いるバハ・アブアタ司令官が関与したと主張。イスラエル国防軍が11月に行った攻撃で、同司令官は死亡した。
ネタニヤフ首相は25日、ツイッターに、「前回発射した男はもういない。今回発射したのが誰であれ、荷物をまとめておくがいい」と書き込んだ。