台湾で軍のヘリが墜落、参謀総長ら8人死亡

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墜落現場の映像から。墜落地点に救助チームが出動=2日/Yilan Fire Bureau via AP

墜落現場の映像から。墜落地点に救助チームが出動=2日/Yilan Fire Bureau via AP

(CNN) 台湾北部の山間部で2日、軍のヘリコプター「ブラックホーク」が墜落し、台湾空軍によると、参謀総長ら8人の死亡が確認された。

ヘリは13人を乗せて飛行中、北部の新北市付近でレーダーから機影が消えた。沈一鳴・参謀総長(62)は部隊の視察に向かうところだった。

台湾空軍によると、ヘリは離陸から13分後、現地時間の午前8時7分に基地との交信が途絶。ヘリコプターの状況は「理想的ではなかった」という。台湾当局は原因究明のための作業部会を設置した。

沈一鳴・参謀総長/Johnson Lai/AP
沈一鳴・参謀総長/Johnson Lai/AP

当初、沈氏は新北市消防当局の捜索チームによって発見された際にまだ意識があり、病院に搬送されたとの情報があったが、後に誤った情報伝達だったと発表された。

沈氏は1979年に台湾の空軍士官学校、2002年に米国の空軍戦争大学を卒業した。台湾空軍の司令官を務めたこともある。参謀総長には昨年7月に就任していた。

台湾では今月11日に総選挙を控えている。選挙は独立志向の与党・民進党に属する蔡英文(ツァイインウェン)総統と、中国接近を打ち出す野党・国民党の韓国瑜(ハンクオユイ)氏が対決する構図となる。

墜落を受け、蔡氏の選挙事務所は3日間の活動中断を発表。韓氏の事務所は2日と3日の全活動を取りやめると明らかにした。

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