チェコのプラハ、台北と姉妹都市に 上海は反発して協定解消

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プラハ市のフジブ市長(右)と台北の柯文哲市長=13日/MICHAL CIZEK/AFP/AFP via Getty Images

プラハ市のフジブ市長(右)と台北の柯文哲市長=13日/MICHAL CIZEK/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) チェコの首都プラハ市は16日までに、台湾の台北市と姉妹都市協定に調印し、「一つの中国」の原則に抵触すると反発した中国・上海市がプラハとの姉妹都市関係を解消する報復措置を講じる事態となった。

上海の外事担当部局は声明で、プラハとの全ての関係を断絶し、公式の接触も中断すると発表。「プラハは中国の内政問題に粗野に干渉し、一つの中国の原則に公然と挑戦した」と非難。上海の政府と市民は強く非難し、強く抗議すると続けた。また、「誤りを認め、一つの中国の原則に戻るよう」促した。

姉妹都市協定は観光や教育面、貿易などでの交流を公式化し、相互利益を強める側面がある。

プラハ市は昨年10月にも台湾の問題を理由に北京市との姉妹都市協定を打ち切っていた。北京は締結書の中に一つの中国の原則順守を盛り込んでいたが、プラハ市議会は投票でこれに圧倒的に反対していた。

プラハ市のフジブ市長は声明で、北京市は何よりも友好都市関係をプロパガンダ拡散のために悪用したと非難。友好都市関係とは言えないことを意味するとも主張した。中国に明確に言及しなかったものの台湾の文化的な自由への敬意にも触れた。

プラハ市はまた、中国が約束した投資を実現させないことで北京市に不満を抱いていたともされる。欧州議会のチェコ人議員は報道発表文で、台湾は中国と比べ数倍の規模でチェコに投資していると指摘。その上で「これに加え台湾は自由と民主主義の原則を尊重している」ともした。

フジブ市長と、同市を訪れた台北の柯文哲市長は今月13日、プラハで姉妹都市協定に調印していた。

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