汚職疑惑のズマ前大統領に逮捕状、病気理由に出廷せず 南ア
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのズマ前大統領が汚職などの罪に問われている裁判で、東部ピーターマリッツバーグの高裁判事は4日、前大統領の逮捕状を出した。
前大統領はこの日予定されていた事前審理に出廷しなかったため、判事が逮捕状を発令するしかないとの判断を下した。
前大統領の弁護団は、本人が外国で病気の治療を受けていると主張した。しかし判事は、証拠として提出された文書を「不可解」と評し、医師が署名したかどうかも疑わしいと指摘。ズマ氏が本当に病気であることと、裁判を受けられるようになる時期を示す証明が必要だと言い渡した。
判事はそのうえで、前大統領が次に事前審理への出廷を命じられる5月6日までの間、逮捕状を保留した。
前大統領は1999年の大規模な武器取引に絡む詐欺や資金洗浄などの罪に問われ、辞任直後の2018年4月に起訴された。本人は一貫して無罪を主張している。