企業や飲食店に打撃、高まる差別感情 新型ウイルスが世界に拡散させる影響
コロナウイルスにまつわる外国人嫌悪の現象は、19世紀の米国や、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の際に中国人に対して向けられた人種差別を思い起こさせるとCNN記者はコメントしている。
航空会社は20社以上が中国便の運航を停止している。米国ではアメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空が運航停止に踏み切り、デルタは4月末まで運航停止を続ける方針。
中国の子どもと養子縁組を結んだ米国人は、米国務省が中国への渡航を禁止した影響で面会ができなくなった。引き取られる予定の子どもは中国の施設で足止めされた状態になっている。
中国では流行が発生している地域でエレベーターのボタンやドアノブなどの消毒が行われ、現金の消毒も始まった。
中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、ウイルスの感染拡大を防ぐため、現金の消毒を開始すると発表した。中国内の全銀行で紫外線と高温による消毒を行った後、1~2週間置いてから使用を許可する。