新型コロナで各国が対応強化、店舗閉鎖や外出禁止も
(CNN) 新型コロナウイルスの感染が確認された患者は世界全体で14万2000人を超え、欧州など各国の当局が対応を強化している。
感染が急激に拡大しているイタリアでは14日までの24時間で新たに2795人の感染と175人の死亡が報告され、感染者数は計2万455人、死者は1441人に達した。
当局は同日、ローマ・チャンピーノなど一部空港で民間機の定期便運航を全て停止。ミラノ・リナーテ空港は16日、ローマ・フィウミチーノ空港の第一ターミナルも17日から閉鎖すると発表した。
フランスのフィリップ首相は同日のテレビ会見で、全国のレストランやカフェ、映画館など「国民生活に不可欠でない」店舗の営業禁止を発表した。同国では新たにポワルソン環境副大臣が検査で陽性反応を示した。症状はあるが容体は安定しているという。
スペインのサンチェス首相は14日の会見で国民に、通勤と食料品などの買い出し、通院、高齢者や未成年者の世話のために単独で家を出る場合を除き、外出を禁止すると宣言した。同国政府はこの日、首相官邸での検査の結果、ベゴニャ・ゴメス夫人に陽性反応が出たと発表した。
イスラエルのネタニヤフ首相は同日、15日以降は10人を超える集まりと、全ての飲食店や娯楽施設の営業を禁止すると発表。不要不急の外出を避け、通勤者は可能な限り在宅勤務に切り替えるよう求めた。同氏はまた、対テロ技術を使って患者を追跡できるよう司法当局の許可を求めていることを明らかにした。
ドイツではベルリン市当局が50人以上の集会禁止と酒場や劇場、公共施設などの閉鎖を発表。ケルン市も来月10日まで市内の酒場、劇場や教会を閉鎖することを決めた。