サル集団、コロナ疑い患者の血液サンプル奪う インド
ニューデリー(CNN) インド北部ウッタルプラデシュ州メーラトの公立病院で、サルの集団が新型コロナウイルス感染が疑われる患者の血液サンプルを奪う出来事があった。
この出来事は28日に発生。病院関係者によると、新型コロナの治療施設でアシスタントが血液検体を運んでいたところ、サルの集団がアシスタントを襲撃し、サンプル3本の入った箱を盗んでいった。
病院の責任者は地元メディアの取材に、奪われたのは血液サンプルであって、一般的な新型コロナ検査で綿棒を使って採取する粘液ではないと説明。サンプルは新型コロナ陽性と判定された患者のものだが、通常の血液検査の一環で採取したと明らかにした。
病院関係者によると、サルの集団はサンプルを抱えたまま木に登った後、箱を噛(か)んでから投げ捨てたという。
責任者はCNNに対し、問題のサンプルに接触した人はいないと強調。現場はすでに消毒済みで、サルに奪われたサンプルは廃棄したとしている。
地元当局はサンプルの取り扱いに不備があったとみて、病院に対する調査を指示した。
インド保健省によると、国内の新型コロナ感染者は29日の時点で16万5799人、死者は4706人に上る。