熱帯原生林、6秒ごとにサッカー場1面分が消失 2019年調査
(CNN) 2019年に380万ヘクタール(約3万8000平方キロ)の熱帯原生林が消失したことがわかった。研究施設グローバル・フォレスト・ウォッチ(GFW)が調査結果を明らかにした。これは、6秒ごとにサッカー場1面分の森林が失われている計算になる。
GFWによれば、昨年失われた森林は1190万ヘクタールに上るが、熱帯原生林はこのうちの約3分の1に相当する。
熱帯原生林が最も失われた地域は南米、アフリカ、東南アジア。報告書によれば、2019年の原生林の消失は前年比2.8%多かった。
専門家からは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、森林伐採が加速するとの懸念が出ている。原生林が一度失われると元に戻るには数十年、場合によっては千年の時間がかかる可能性もあるという。
原生林が失われる割合は、森林伐採を食い止めようとする取り組みにもかかわらず、過去20年間、高い水準が続いている。