パレスチナで新たな感染拡大、イスラエルに境界線閉鎖促す

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ヨルダン西岸南部で新型コロナによるとされる死者の葬儀に立ち会う近親者ら/Hazem Bader/AFP/Getty Images

ヨルダン西岸南部で新型コロナによるとされる死者の葬儀に立ち会う近親者ら/Hazem Bader/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区内で新型コロナウイルスの新たな感染拡大が発生し、自治政府が対応策に苦慮する事態となっている。

自治政府は7日、自治区内で306人の新たな感染者が判明したと報告。このうち被害が最も甚大とされるヨルダン西岸南部に位置するヘブロン市や周辺地域で278人の感染が発覚した。

自治政府のシュタイエ首相はこの中で、敵対関係にあるイスラエルに対しヨルダン川西岸地区との境界線の閉鎖を要請。パレスチナ人の労働者にイスラエル内での就労を控えるよう求めもした。自治区の経済に悪影響を及ぼしかねない異例の呼び掛けともなった。

イスラエルはガザを含むパレスチナ自治区との境界線で厳しい出入境の規制を実施、物資の往来も監視している。

シュタイエ首相によると、感染の拡散では結婚式や葬式などに伴う密集の発生が原因の80%以上を占める。残りの18%は、イスラエルで働いて感染し、西岸地区に持ち込むパレスチナ人労働者となっている。

西岸地区内での新型肺炎の感染状況はイスラエルの状況と密接に連動している。イスラエルと自治政府は感染拡大の初期段階で厳しい移動規制などを打ち出し、4月下半期から5月にかけて新たな感染を急減させることに成功し称賛も浴びていた。

ただ、イスラエルと自治政府が活動制限の解除に踏み切った数週間後に感染者数が再び激増し始める状態となった。

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