在沖縄米軍基地で感染者続出、シアトルからの到着便経由で感染か
(CNN) 沖縄の米海兵隊基地で100人近い新型コロナウイルス感染者が確認され、事実上のロックダウン(封鎖)命令が出された。
ロックダウン命令は11日午前に発令され、米軍関係者が許可なく基地の外で行動することを、ほぼ全面的に禁止した。命令の対象には、米軍が太平洋の空軍力の中心拠点と位置付ける嘉手納空軍基地も含まれる。
沖縄県は、13日午後までに米海兵隊の普天間飛行場とキャンプ・ハンセン、キャンプ・キンザーで94人が新型コロナウイルス感染症と診断されたと発表した。
米海兵隊の広報も、沖縄県の発表通りの感染者が出ていることを確認し、接触者の追跡を行っていることを明らかにした。海兵隊員や家族など数百人が検査を受けたとしている。
嘉手納基地のジョエル・キャリー司令官が10日に発表した声明によると、米軍関係者の感染は、主に普天間基地とキャンプ・ハンセンに所属する海兵隊員の間で確認された。渡航関連の感染のほか、感染源が特定できない症例もあるといい、集団感染が再燃する兆しの可能性もあるとしている。
キャンプ・ハンセンで訓練を行う海兵隊員=2017年/Sgt. Aaron Patterson/US Marine Corps
渡航関連では、米シアトルからの便を通じて嘉手納基地経由で感染が広がったとみられる。この便は、横田基地や岩国基地にも着陸している。ただし13日午後の時点で、嘉手納基地での感染者は確認されていない。
沖縄に駐留する海兵隊員の感染が確認されたのは初めてだった。
海兵隊のウェブサイトによると、隊員らは基地と住居の間の行き来を除き、基地外での一切の活動を禁止されている。それ以外の外出には上官の許可を必要とする。