ナミビア大統領、ドイツの賠償提案を拒否 「受け入れられない」

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ナミビアのガインゴブ大統領はドイツが申し出た植民地時代の殺害に対する賠償案を拒否した/From Facebook/Namibian Presidency

ナミビアのガインゴブ大統領はドイツが申し出た植民地時代の殺害に対する賠償案を拒否した/From Facebook/Namibian Presidency

(CNN) ナミビアのガインゴブ大統領は11日、植民地時代の虐殺をめぐりドイツが申し出た賠償案について、「受け入れられない」として拒絶したことを明らかにした。

米ホロコースト記念博物館によると、ナミビアでは1904年から08年にかけ、反植民地蜂起の鎮圧に当たったドイツ軍がへレロ人とナマ人を最大で8万人殺害した。

歴史家によると、この紛争は、先住民へレロ人が土地収用をめぐり軍に反乱を起こしたことをきっかけに発生。ドイツは2004年になって初めて公式に謝罪し、現在ではナミビアに開発援助を提供している。

両国は2015年から、ドイツ軍による虐殺行為に関して賠償の交渉を進めてきた。これまでに8回の交渉が行われている。

ガインゴブ氏は声明で、ドイツが補償の試みを賠償ではなく「傷の癒やし」と呼び続けていることに言及。ドイツ政府による現在の賠償案について「依然として未解決の問題のままであり、ナミビア政府にとって受け入れられない」と述べた。ドイツの提案の詳細については明らかにしなかった。

虐殺を生き延びた数少ない住民の子孫は、ドイツが住民根絶を図る作戦を展開したとして、40億ドルの賠償を求めている。またナミビア政府は長年、ドイツに対して当時の戦争をジェノサイド(大量虐殺)と呼び、被害を受けた部族への賠償を約束するよう要求してきた。

ドイツは帝国軍の関与を認め、遺憾の意を表明したが、賠償金の支払いはこれまで拒んできた。

ガインゴブ氏は声明で、両政府は政治解決を図ることで合意したと説明。両国の代表者が引き続き修正案の交渉に当たるとしている。

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